ネット通販への圧力

先日、ヤマト運輸の値上げについて愚痴を書きました。

それにしても、まだマスコミではほとんど何も聞こえてきませんね。

私のネットショップでも送料は大雑把に50%以上のコストアップになりますから、他のネットショップでも同様だと推測します。

楽天などのモールでは「送料無料」は拡売の必須キーワードですから、影響はかなり大きいはずです。

小売業全体に占める通信販売の割合は2012年度で約3.5%の4.7兆円で、たぶん今は4%を超えているでしょう。

小売り全体ということは、食料品や日用品も含めてですから、その他の品目だけで考えれば通信販売のシェアはかなり大きくなります。

また、その伸び率は小売業態の中では最も高く、2002年から20012年の10年間で2倍近い伸びを示しています。

商品カテゴリーによっては、実店舗が崩壊の危機にさらされているものもあります。

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なぜ、これほど大きなコストアップがあまりニュースにもならないのか・・・?

何となく「通信販売のこんな現状が原因なのかなぁ」と考えてしまいます。

大きく売り上げを落としている、百貨店や総合スーパーにホームセンター。

通信販売の弱みであるはずの「送料」を完全に吸収して自分たちの市場を蝕んでいくわけですから「なんとかならんのかい!」と思われていたことでしょう。

アベノミクスは「あとは規制改革」だと多方面から言われています。

ヤマト運輸の値上げに対して他社も上手く乗っていこうという流れのようですから、私たちには逃げ場はないようです。

この状況が昔よく聞いた「カルテル」?・・・のようなものだとしたら、行政もマスコミも見逃さないでほしいものですね。

もし、1,000円の商品であれば、近場でも送料は700円です・・・

万が一「送料無料」のままなら、原価がタダのような商品でも利益はほとんど出ませんから、お客様に負担していただくわけです。

また、これまでも送料をいただいていた商品だと、例えばこれまでの送料負担500円が一気に700円~1,200円となります。

1,000円の商品に送料を700円も払いませんし、商品額以上を払うわけがありません。

まあ、通信販売の小売店もこんな単純な対応はしないでしょうが、確実に消費者の負担はかなり増えるはずです。

「通販だと送料が高いから、何でもそろってる総合スーパーやホームセンターで買おう。」

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このように、筋書き通りになるのでしょうかね・・・

では、また^^