今回は、コラーゲンドリンクの「賞味期限」に焦点を当ててみます。
賞味期限は、ハム・ソーセージやスナック菓子、サプリメントなどの加工食品で、冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。
このような加工食品を、未開封の状態で表示されている保存方法に従って保存したときに、
美味しく食べられる期限が「賞味期限」です。
ちなみに「消費期限」は、お弁当や洋生菓子など長く保存がきかない食品に表示してあり、
未開封の状態で表示されている保存方法に従って保存したときに、食べても安全な期限を示しています。
では、なぜ敢えてコラーゲンドリンクの賞味期限を採り上げるのか。
それは、他の粉末や顆粒、タブレットやカプセルなどのコラーゲンサプリメントに比べて賞味期間が短いからです。
コラーゲンドリンク以外の賞味期限は製造日から「2年」というものが多いのですが、コラーゲンドリンクでは製造日から「1年」というものがほとんどです。
前記のように賞味期限は「美味しく食べられる期限」ですから、期限を過ぎても食べることは可能です。
しかし、通販などで注文して届いたコラーゲンドリンクの賞味期限が過ぎていたら、ほぼ100%クレームになりますよね。
実際に、特にネット通販では、賞味期限切れのクレームが非常に多いのです。
コラーゲンドリンクの賞味期限が短い理由
コラーゲンドリンクの賞味期限が1年と短い理由は、「容器」と「液体」にあります。
1本50ml前後の一般的なコラーゲンドリンクは、茶色い遮光瓶にアルミのスクリューキャップで密閉されています。
もちろん、製造工程ではしっかりと殺菌され密閉されていますが、完全密閉ではないために温度や気圧の変化で極々微量の外気との対流が起こり、時間と共に品質劣化リスクが高くなるのです。
中身は液体ですから、万が一カビ菌などが侵入すると一気に繁殖してしまいます。
その対応策として、昔は防腐剤を配合していましたが、近年の安全志向によって防腐剤が使われることは少なくなりました。
その代わりに、クエン酸やレモン果汁など酸性のものを配合して対応しているものが多くなっています。
液体が酸性に近いと、少しの菌であれば繁殖が抑えられるからです。
ただ、あまり酸性に近づけると味が酸っぱくなったり後味が悪くなったりしてしまい、製造メーカーが苦労するところとなっています。
このような理由から、コラーゲンドリンクなどのドリンクは賞味期限が短くなっているのです。
ワケありの流通
これからは余談ですが、特に食品では「ワケありの流通」が昔からあります。
いわゆる「現金問屋」と呼ばれる卸業者には、倒産品や在庫処分品などが持ち込まれますが、賞味期限の残りが少ない商品も多く持ち込まれます。
普通に仕入れれば、販売価格の60%とかの金額のものが、販売価格の30%とか時には10%で仕入れることができます。
そして、ワケありの安売り集客商品として小売店が仕入れていくのです。
スーパーやドラッグストアーなどの実店舗では、そのワケを表示して販売していますが、ネット通販ではワケを省いていたり、気がつかないような表示だったりすることも多く、
などということが起こります。こんなトラブルを避けるためにも、コラーゲンドリンクやサプリメントは信頼できるお店で購入することをおすすめします。
以上、コラーゲンドリンクの賞味期限についてでした。