今回は「コラーゲンと爪との関係」について解説します。
爪は、特に女性にとってはオシャレの一部で、マニキュアだけでなくネイルデザインをしたり、アクリルネイルやジェルネイルをしている方も多いですよね。
そして、このようなネイルデザインをしてくれるネイルサロンもあちこちにあります。
また、最近は男性でも爪に気を遣う人は増えているようで、多くの人が爪のトラブルに関して神経質になります。
爪の構造
爪を構成する成分は主に「硬質ケラチン」で、細胞骨格を構成するタンパク質のひとつである「ケラチン」が硬質化(角化)されたものです。
その他には微量の脂肪分と12%~16%の水分が含まれていますから、乾燥は爪の健康には良くありません。
爪の構造は、
外の部分に露出している部分を「爪甲(そうこう)」、
皮膚に隠れている部分を「爪根(そうこん)」と言います。
爪根の中には、「爪母基(そうぼき)」という部分があり、新しい爪はここで作られ常に指先へと成長し、古い爪は押し上げられています。
爪の根元に見える半月形状の乳白色の部分は「爪半月(そうはんげつ)」と言い、完全には角化していない新しい爪の部分です。
爪の健康
よく
といいますが、健康な爪は表面が滑らかで薄いピンク色をしています。しかし、いつもよりピンク色が薄く白っぽかったり、爪を押して白くなった後にすぐにピンク色に戻らなかったりという場合は、何らかの体調異常を心配する必要があり、肝硬変や糖尿病、腎障害などの病気が隠れている場合もあります。
また、爪が反り返ったり、二枚爪になったり、縦に筋が入ったりなどの変形も健康な爪の状態とは言えません。
コラーゲンと爪の関係
爪についての説明が長くなりましたが、コラーゲンと爪に関しては、
老化などによって爪の表面がもろくなった状態を改善する。
という研究発表があります。
この研究では、爪に問題のある患者82人が1日7gのゼラチンを3カ月摂取したところ、脆(もろ)い爪が42例中35例で改善されたと報告しています。
コラーゲン摂取によってこのような改善が起こるメカニズムについて、まだ明解な学説はありませんが、髪の毛などと同様にコラーゲンのペプチドなどが爪母基を活性化させるのではないかと推測されています。
以上、コラーゲンと爪の関係についてでした。