引き続き、コラーゲンドリンクの選び方のポイントを解説します。
コラーゲンドリンクの選び方は、「サプリメントの選び方」が基本となるわけですが、コラーゲンの配合量や価格帯はほぼ似通っており、付加成分などの違いや、分子量の違いなど各社が差別化に苦労しているように見受けられます。
前項では、
- 選ぶのが面倒なら、有名メーカーのものを買うこと
- 法定表示のある販売会社から買うこと
- コラーゲン配合量の確認方法
これらのポイントを説明しました。
しかし、普通に購入すれば月に1万円以上となりますから、間違いの無い選択をしたいですよね。
コラーゲンの配合量
ほとんどのコラーゲンドリンクは1本に「10,000㎎」(10g)です。
毎日継続して実感が期待できる量は「1日5g以上」と言われていますから充分な量です。
初期には3,000~5,000㎎の商品が多かったのですが、ある期から配合量競争となり10,000㎎に集約されてきました。
コラーゲンドリンクでは、瓶や包材、広告宣伝費の比率が高く販売価格が高いため、原料を増やしても販売価格に影響する比率が低いのです。
で、結論としては5,000㎎以上あれば良いと考えています。
平均分子量
吸収性を考えれば、コラーゲンペプチドの平均分子量は小さいほど良いと言えます。
また、一般的なコラーゲンペプチドよりさらに低分子化し、3個のアミノ酸で構成される「トリペプチド」という原料も出てきました。
少ない量で実感を得るためには「トリペプチド」はおすすめと考えますが、一般的なコラーゲンペプチドでも充分に期待できます。
平均分子量3,000~8,000のコラーゲンペプチドであれば、食べてから胃でアミノ酸や様々なサイズのペプチドに消化され、トリペプチドとしても吸収されると推測できます。
結論としては、原料がコラーゲンペプチドであれば良いと考えています。
魚由来か豚由来か?
一般的に「魚由来の方がいい」と言われています。
これは、日本人が豚肉や牛肉より魚の方に健康的なイメージが強いことが大きな要因だろうと考えています。
また、豚に比べると新規参入の原料メーカーが多く、生産量に対する原料調達や加工コストの比率が高いため、原料自体が高額になります。
すると、同じ原価率で考えれば、販売商品も高額にできるわけです。
そんな業界の環境と都合と日本人の健康志向によって「コラーゲンは魚由来が良い」という流れができたのだと私は考えています。
「コラーゲンの変性温度」で詳しく解説していますが、コラーゲンサプリメントやドリンクに使用されているのは「コラーゲンペプチド」です。
コラーゲンペプチドは、コラーゲンが変性した「ゼラチン」を低分子化したものなのです。
変性した後のゼラチンを低分子化したコラーゲンペプチドでは変性温度の差は結びつきません。
ただ、変性温度の高低は、コラーゲンを構成するアミノ酸のひとつ「ヒドロキシプロリン」の含有率との相関関係がありますから、コラーゲンペプチドがアミノ酸に消化される場合の差は出てくるようです。
しかし、最近の学説によるとアミノ酸に消化される前のペプチドによる作用が研究されていますから、吸収性が良いから良いとは断定できないのです。
結論としては、豚由来と魚由来の優劣は、はっきりしていないということです。
まとめ
以上のような解説だと、
と感じる方も多いかもしれませんね。しかし、事実を説明してきたつもりです。
ということは、
- 法定表示をキチンとしている信頼できる販売者から
- 分子量や由来原料はあまり気にせずに
- 配合量が5,000㎎以上のコラーゲンドリンクを購入すればよい
ということになってしまいますが、それが「正解」なんですね。
大切なのは「継続」
コラーゲンサプリメントやドリンクで美容と健康を期待するならば「継続」です。
そのために大切なポイントは「味」と「価格」です。
前項でまとめたポイントでコラーゲンドリンクを選べば、高額な中でも比較的低価格帯のコラーゲンドリンクを選ぶことができるはずです。
低価格だから期待品質が低いということはないのです。
「味」については、お試しを活用するといいでしょうね。
以上、コラーゲンドリンクの選び方でした。