コラーゲンドリンクの口コミで多いのが「味がイマイチ」という声です。
特に、コラーゲンドリンクブームのころに多かったように記憶しています。
コラーゲンドリンクは、簡単に言うと、コラーゲンペプチドを水に溶かし味を付けたものです。
「コラーゲンペプチド」とはゼラチンを低分子化したもので、「ゼラチン」はコラーゲンを加熱などで変性させたものです。
コラーゲンドリンクの味がイマイチなのは、コラーゲンペプチドに独特のにおいがあるためです。
豚由来であれば獣臭的なにおいで、魚由来であれば魚独特の生臭いようなにおいです。
なぜにおいが残るのかといいますと、それはゼラチンからコラーゲンペプチドに分解したときの溶液の精製度と濾過が要因となるからです。
ゼラチンのようにゲル化しなくて、ドリンクの原料に使えるコラーゲンペプチドが発売された当初はまだ精製度が低くにおいも強かったのです。
そして、コラーゲンドリンク市場が急激に大きくなるにつれて、においについての消費者の不満の声が多くなり、メーカーもにおいの少ないものを開発するようになりました。
においとコスト
しかし、コラーゲンドリンクの市場では各メーカー共に価格競争と配合量競争の時代でした。
配合量は初期には1g(1,000㎎)くらいから始まり、5gになり8gになり、とうとう10gを超えて20gも配合されたものまで発売されるようになったのです。
この間に、においの少ない原料コラーゲンペプチドは開発され始めていたのですが、低価格と高配合量という矛盾した競争の中では、においの少ないけど高額な原料は使い辛かったわけです。
ですから、味を優先してにおいの少ない高額なコラーゲンペプチドを配合したコラーゲンドリンクの販売価格はワンランク上にせざるを得ず、付加成分やパッケージの豪華さで差別化を図っていたのです。
また、マスキングという手法で、嫌なにおいや味を抑える香料や添加物も工夫されましたが、案外余計に複雑な味となり、なかなか美味しいとまでは行かなかった場合も多かったようです。
ご存知でしょうが、最近のコラーゲンドリンクの配合量は10g(10,000㎎)が主流となっています。
ここに来て、やはり味は大切だということに落ち着いてきているのです。
また、欧米の大手ゼラチンメーカーからにおいの少ない低価格な原料が入ってきたことや、国内のコラーゲンペプチドの原料メーカーもにおいの少ないものに力を入れてきた結果、次第に原料価格も下がってきました。
このような経緯があって、特に最近販売されている大手メーカーのコラーゲンドリンクは以前と比べるとはるかにおいしく飲みやすくなっています。
しかし、毎日となると・・・一般的にはまだまだ安くはありませんね。
では、また^^