コラーゲンは皮膚の乾燥重量のおよそ70%を占めその弾力や潤いを担い、骨の約20%がコラーゲンで骨の鉄筋の役割を果たしています。
今回は、関節でのコラーゲンの役割について解説してみましょう。
この図のように、「関節」とは2個以上の骨と骨が連結した部分のことを言い、骨の端には軟骨がありクッションの役割と関節の表面を滑りやすく保つ役割を果たしています。
また、関節は関節包という袋に包まれ、その内張には滑膜という膜があり、この滑膜から分泌される滑液が潤滑油として働くことによって、関節はさらになめらかに動く構造となっています。
関節でのコラーゲンは主にⅡ型で軟骨に多く含まれ、コラーゲン線維が作る網目状の骨組みの中にプロテオグリカンという糖タンパク質が加わり軟骨細胞を取り囲んだ構造をしています。
プロテオグリカンはコンドロイチン硫酸などが材料となって作られ、軟骨の中ではヒアルロン酸と結合し水分を含んだスポンジのようになって、関節が受ける衝撃を吸収したり、骨と骨の直接の摩擦を防ぐ働きを持っています。
何らかの原因で軟骨が傷つくと、コラーゲン線維の骨組みが壊れプロテオグリカンが失われ、軟骨細胞が減るため軟骨はもろくすり減っていき、関節のクッションとしての役割を果たせなくなります。
また、加齢によるコラーゲンの劣化によってもクッション性や滑らかさが失われるため、摩擦が大きくなって関節を動かしにくくなります。
そこで、関節成分であるコラーゲンやグルコサミンがサプリメントとして一定の支持があるのですが、肌や骨などと同じく科学的に効果が証明されるところまでは到達していません。
しかし、当サイトを運営するコラーゲン専門店シーエスストアーのお客様で、関節のサポートが目的で長く継続している方がいるのも事実なんですね。
以上、コラーゲンと関節と軟骨の関係についてでした。