肌の乾燥の原因としては、先天的なものを除くと、高齢化や加齢による角質細胞間脂質(セラミド)や皮脂の低下、入浴時に使用する石鹸などの過度使用による肌のブロック機能の破壊、栄養バランスの悪い食事などが考えられます。
そして、それら以外にも一般的に秋から冬になると次第に空気は乾燥し、また長時間の暖房などによって、手足や顔などの乾燥が起こりやすくなります。
ですから、寒くなると保湿クリームなどで外側から乾燥を予防する方が多いはずです。
空気の乾燥によって肌の水分は外に逃げやすくなり乾燥してきますから、表面を覆って乾燥を予防するわけです。
そして、内側では「コラーゲン」が乾燥にも大きく関わっています。
肌の構造はこの図のように表面の「角質層」を含む「表皮」「真皮」「皮下組織」という順に構成されています。
コラーゲンは真皮の中にあり「エラスチン」とともに「ヒアルロン酸」を囲い込んで水分を蓄えて、肌にハリと潤いをもたらしています。
このように健康なコラーゲンは肌にハリと潤いを持たせて水分の蒸発を抑制していますが、コラーゲンが劣化するとハリと潤いが無くなりシワも増え、水分の蒸発は増えてしまい乾燥してくるのです。
ということは、コラーゲンの劣化を防ぐことが乾燥を防ぐことにもなるというわけですね。
いくつかの実験では、コラーゲンペプチドを経口摂取することによって角質水分量の低下を抑制したというデータも発表されていますが、あくまでも一部の学説です。
乾燥とコラーゲンの関係についてでした。