ご存知のように、コラーゲンのサプリメントは多くのメーカーからたくさんの種類が発売されています。
楽天やYahooショッピングなどのサプリメントのジャンルで「コラーゲン」で検索すると1万件以上がヒットします。
表示される関連キーワードや「粉末」や「ドリンク」などで絞り込んでも数千件・・・
ショッピングモールでは商品数が多すぎて、もはや消費者が求める絞り込みはほとんどできない状態ですね。
そこで、長年コラーゲンサプリメントを取り扱ってきたプロとして、役立つコラーゲンサプリメントの選び方を伝授いたします。
コラーゲンサプリメントの選び方のポイント
- 目的を絞り込む
- 価格帯を決める
- 必要量を把握する
- 品質の見極め方
- メーカーを選ぶ基準
- 販売店を選ぶ基準
コラーゲンサプリメントを賢く選ぶポイントは、この6つが挙げられると考えています。
これらのポイントは、コラーゲンに限らず他のサプリメントを選ぶときにも役立つはずですので、ぜひご覧になってみてください。
目的を絞り込む
コラーゲンサプリメントを購入しようと考えているわけですから「目的」があるわけですよね。
コラーゲンに期待する目的は大きく分けて「美容」と「健康」です・・・。
仕事柄、どうしてもこんな曖昧な表現になってしまいますが、ストレートに表現すれば「お肌」などの美容と「関節」や「血管」などの健康ですね。
このように書けば と言われそうですが、それでもみなさんは迷うはずです。
いろいろ入ってるとお得・・・?
そうなんですね。
みなさんが迷うのは、コラーゲン(ペプチド)の他にもビタミンCやグルコサミンなど色々と良さそうな成分が加えてあるからです。
「ビタミンCはコラーゲン生成に必須」などという情報が定番となっていますから、ビタミンCが入ったものを考える方が多いです。
そして、関節の健康が目的であればグルコサミン・・・。
このような視点になると、こっちのサプリメントは10種類以上の健康成分が入っているようだからお得だ・・・となります。
そして、挙句の果てに選んだコラーゲンサプリメントは・・・1食分にコラーゲンは1,000㎎…。
肝心のコラーゲン量が少ないんですね。
普通の食生活をしていれば、ビタミンCがコラーゲン生成に不足することはまずありません。
グルコサミンが良いと考えるのならば、コラーゲンではなくグルコサミンを選びましょう。
その他たくさんの「良さそうな成分」にはそれぞれ必要量があります。
多くの種類を配合している場合は各成分は微量となることが多く、それぞれの成分の特徴は実感できないものが多いんですね。
このようなサプリメントは「お得感」と「顧客単価アップ」が目的て、肝心のコラーゲンの量が少なかったり安価な原料を使用している場合が多いので注意が必要です。
コラーゲンの品質に焦点を当てたサプリメントでは他の余計なものにコストをかけられませんから、選ぶポイントになるわけです。
結論です。
【コラーゲンサプリメントの選び方:1.目的を絞り込む】
価格帯を決める
コラーゲンサプリメントも含めて、サプリメントは薬ではありませんから即効性を期待するとまず失敗します。
「すぐにぷるぷる」とか「翌朝にはシットリ」などという表現が多く誇張された広告の商品は価格と品質のバランスが取れていないものが多いというのが経験上の実感です。
もちろん、そんな中にも冷静に客観的に見て「悪くはないもの」もあります。
しかし、即効性を期待しているわけですから、どんな良い商品でも「実感の無いもの」となるわけです。
コラーゲンサプリメントは「適正量の摂取」と「継続」です。
ということは、「継続できる価格」がコラーゲンサプリメントを選ぶ大きなポイントとなるわけです。
効果がありそうだと、高額なコラーゲンドリンクを選んだとしましょう。
例えば、1本が1,000円・・・効きそうですよねぇ。
美容に良いとされるビタミン類はもちろん、プラセンタやヒアルロン酸などフル装備のようなドリンクです。
定期購入をすれば、10本で20%OFFの8,000円・送料手数料無料とお得!
でも、1日1本とすれば・・・1か月に24,000円なんですね。
普通は、なかなかお財布に厳しい金額ではないでしょうか?
これでも全くストレスなしに、3カ月・6か月・1年と続けられる方は大いに結構だと思います。
しかし、経験上、実際には続かない人が多いんですね。
「コラーゲンの口コミ」の「美容サプリメント1か月の価格は?」で詳しく説明していますが、約1,000人のアンケート結果では、以下の円グラフのように、1ヶ月3,000円以下が62%、5,000円以下も合わせると93%でした。
私が運営するコラーゲン専門店シーエスストアーでは、1日5gで30日分150gの豚皮由来コラーゲンペプチド粉末を1,280円から販売しています。
流通と加工と包材を極限まで省いた結果できることで、一般的には無理なのですが、品質は高額なコラーゲンサプリメントに引けを取りません。
コラーゲンサプリメントとして美容と健康をサポートするものは、このくらいの価格からでもありますから、無理なく継続できる価格帯を設定できるはずなのです。
結論です。
【コラーゲンサプリメントの選び方:2.価格帯を決める】
必要量を把握する
コラーゲンの必要量
サプリメントで「コラーゲン」という場合は、「コラーゲンペプチド」と考えてください。
結論から言いますと、コラーゲンの必要量は1日5g以上です。
その根拠は、コラーゲンの様々な効果について比較実験された研究によるものです。
しかし、それらの研究論文自体は「科学的根拠(エビデンス)」として広く認められたものではないため、一応科学的な実験に基づく目安と考えてください。
「1日5g」というのは多くのメーカーがすすめている量で、粉末のコラーゲンサプリメントでは「1日分が5g」というものが多く、ドリンクでは10g(10000㎎)というものが主流です。
食事でのコラーゲン摂取量
このように、多くのコラーゲンサプリメントメーカーは「1日5g以上」をすすめていますが、みなさんは日頃の食事からもコラーゲンを摂取しています。
その多くは肉や魚から摂取しており、平均的には1日2g前後だということです。
ですから、日頃から肉や魚を食べる量が少ない方は、1日5gよりも多めに摂られる方が良いと考えられます。
サプリメントの形態による事情
前記のように、粉末とドリンクでは「1日5g以上」というものが多いのですが、そうではないものも案外多くあります。
まず、「タブレット」や「カプセル」です。
タブレットやカプセルのサプリメントでは呑み込むことを前提としていますから、当然その大きさは限られています。
大体、1粒の重さは300㎎前後で、タブレットでは固めるためにデキストリンや乳糖などの「賦形剤(ぶけいざい)」が30%~60%混ぜられていますし、カプセルはカプセルの重さがあります。
例えば、1粒300㎎でコラーゲンペプチドの量が50%だとすると、5g摂るには・・・
なんと、30粒以上になります。
なのに「1日6粒を目安としてお召し上がりください。」などと書いてあるものがほとんどですよね。
6粒くらいであれば食べることにさほど苦痛はないでしょうが、30粒となると1回では嫌ですし、1日3回とか5回とかになると面倒ですから、結果として継続し辛い商品になります。
また、1日6粒だと1カ月分が180粒ですから、流通や陳列、販売価格やデザイン的にも適正なパッケージで済みます。
しかし、必要量を1日5gとすると1カ月分が900粒にもなり、大きくなり過ぎて、前記の要素全てで困るのです。
ビタミンやミネラルと違って、必要量が多いコラーゲンのような成分にタブレットやカプセルはもともと向かないわけですが、当初はそれでも売れたから販売していたのです。
つぎに、個包装のものに5gより少ないものをよく見ます。
個包装で多いのは「粉末」や「顆粒」、そして「ゼリー」のサプリメントです。
こちらの事情も、流通や陳列、販売価格やデザイン的にも適正な「大きさ」があるのですが、もうひとつ「コスト」があります。
缶や袋に1カ月分をまとめて入れるよりは、1回分ずつ分けて30個を包装し、さらにまとめて包装する方がはるかにコストがかかることは明らかですよね。
しかも、コスト分そのまま上乗せした販売価格にすると、今度は売れ辛くなります。
ということで、結果として原料コストを少なくすることになるのです。
そして、広告表示を工夫して販売すれば、「便利」ということで売れるわけです。
表示に注意
私が同業者として恥かしくなる表示がいくつかありますが、そのひとつです。
と大きく表示してあります。
しかし、栄養表示のタンパク質を1個分に換算しても計算が合わない・・・
そして、隅々までよーく見ると、ありました、小さな文字で「1箱10本当たり」・・・
これまでに、1カ月分の合計を表示しているものを見たこともありますから、1回分と勘違いしないよう注意してくださいね。
結論です。
【コラーゲンサプリメントの選び方:3.必要量を把握する】
肉や魚をあまり食べない人など食事傾向で増やす。
目立つ表示に惑わされず、1回分の量を正しく確認する。
品質の見極め方
商品の品質
品質を見極めるには、そのサプリメントの表示を見るか、通販であれば商品説明を見て判断するしかありません。
しかし、通販での商品説明は、そのほとんどが「広告宣伝」ですから、悪い事やデメリットは、まず書いてないですよね。
ですから、地味に書いてある「法定表示」を確認するわけですが、商品には必須でも通販の商品説明では必須ではありません。
通販の商品説明は、メリットの宣伝の羅列だけで、肝心の客観的な法定表示がない場合も多いのです。
もちろん、商品を購入すれば商品には法定表示はありますが、商品説明に法定表示のない販売者は避けた方が無難だと考えています。
さて、法定表示とは「コラーゲンドリンクの選び方」の記事の中で詳しく説明していますが、
以下の通りです。
- 名称
- 原材料名
- 使用した添加物名(使用している場合)
- 内容量
- 賞味期限(消費期限)
- 保存方法
- 原産国名(輸入品の場合は必須)
- 製造者(販売者)(名称及び所在地)
- アレルギー物質(特定原材料)を含む食品の表示
- 遺伝子組換え食品の表示
- 栄養成分に関する表示
一般名称(商品名ではない)
原則として使用したすべての原材料を占める重量の割合の多い順に記載
食品について最後に実質的な変更をもたらす行為が行われた国を記載
輸入品の場合は輸入者を記載
原材料に遺伝子組換え食品を含む場合は必須
栄養成分に関する表示をするときは栄養表示基準に従った表示が必要
該当する場合の必須表示を含めると、こんなにあるんです。
まず、確認するのは「原材料」ですね。
コラーゲンサプリメントであれば、「占める重量の割合の多い順」ですから、「コラーゲンペプチド」が最初に書いてある・・・はずです。
丁寧なメーカーは、配合量や含有量を追記しています。
もし、コラーゲンペプチドが最初でなく「デキストリン」や「乳糖」などが最初だった場合、11番目の「栄養成分」を確認してください。
栄養成分は、エネルギー・タンパク質・脂質・炭水化物・ナトリウムの順で表示する決まりですから、2番目の「タンパク質」の量を確認してください。
コラーゲンペプチドはタンパク質ですから、他にタンパク質の原料がなければコラーゲンの量とほぼ同じです。
目安量の1日分に換算して、どれくらいになるのでしょうか?
当サイトでおすすめは「1日5g(5000㎎)以上」ですが、これよりも少ないようだと考えものです。
あと気になるのが「原産国」ですね。
一般的に品質モラルが低いとされている国のものかどうかは、消費者としては選択する権利はありますからね。
あと、「添加物」や「アレルギー物質」、「遺伝子組み換え」なども個人によっては大切な品質判断の材料になるはずです。
このように、基本的な品質を確認してから、宣伝文句を楽しむことをおすすめいたします。
以上、【コラーゲンサプリメントの選び方:4.品質の見極め方】でした。
メーカーを選ぶ基準
コラーゲンサプリメントのメーカー
コラーゲンサプリメントに限らず、サプリメントはどんな会社でもメーカーになれます。
それも、かなり少額の予算でも比較的すぐに商品を作ることが可能なんです。
私の会社、合資会社イマダコーポレーションもコラーゲンサプリメントのメーカーです。
また、テレビなどのCМで毎日のように見る大手の会社にも、食品会社や医薬品会社、化粧品会社やフィルムメーカーなど多様なコラーゲンサプリメントのメーカーが数多くあります。
では、コラーゲンサプリメントはどこで製造されているのでしょうか?
それは、「製造受託会社」の工場です。
大手でも、コラーゲンサプリメントなどの多くは製造受託会社に委託しています。
私の会社のように極零細企業は、当然ながら自社工場など持てません。
また、大手メーカーでもコラーゲンサプリメントが主力商品ではありませんから、自社工場を建てるまでの必要性がないため、委託した方がはるかに効率が良いのです。
製造受託会社は製造が専門ですから、メーカーが必要とする設備を備え、原料調達から商品企画、そして安全性に関する設備やノウハウも充分に備えています。
ですから、メーカーの会社は商品の企画やマーケティングに専念でき、後は委託した受託製造メーカーの工程や品質をチェックするだけでよく、効率がいいというわけです。
ということは、メーカーの選定基準はどこに置けばよいのでしょうか?
コラーゲンサプリメントのメーカーの選定基準
市場で広く流通しているコラーゲンサプリメントではメーカー名はすぐわりますが、そうではない商品のメーカーはどこを見ればよいのでしょうか?
それは「販売者」です。
商品には必須の表示項目ですから、実店舗では商品の販売者のところを見ればメーカー名はわかりますが、通販では商品の実物は見ることができません。
しかし、商品説明に「販売者」(または「製造者」)として表示してあるはずですから、それがメーカーです。
もし、「販売者」や「製造者」の表示がないとしたら、その販売店からは購入しない方が良いでしょう。
他の販売店やショップの商品説明を探してみてください。
それでも、どこにも表示が見つからなければ、その商品自体をおすすめできません。
メーカーが意図的に自社名を伏せている可能性があり、粗悪品である確率も高いと考えられます。
以前は、そんな商品が非常に多かったのですが、最近は少なくなってきています。
安全性
安全性という観点からのメーカーの選定基準としては、まず大手メーカーは間違いがありません。
特に上場しているようなメーカーの安全に対するリスク管理は非常にレベルが高いものです。
そして、中小零細でも安全性は重視して製造受託会社を選んでいますから、最近の国内産のコラーゲンサプリメントの安全性は、まず問題ないでしょう。
ただ、前記のメーカー名がどこを探してもわからないような商品は、避けた方が無難です。
品質
ここでいう「品質」は、コラーゲンサプリメントであれば目的とする「必要品質」です。
これは、大手であれ零細であれ、その商品に対する「こだわり」によって違ってきます。
大手でも、販売価格や流通を優先した商品は、必要品質に達していない商品も多くあります。
これまでに解説してきましたポイントも参考に、メーカーを見極めてください。
以上、【コラーゲンサプリメントの選び方:5.メーカーを選ぶ基準】でした。
販売店の選定基準
販売店とは
販売店とは、消費者が商品を購入するお店のことで、「小売店」と呼ぶ場合もあります。
大雑把な流れとしては、
となります。
販売店は売れる商品を扱うことが大切で、しかも売れる商品は競合する他のお店でも販売されるわけですから、自分のお店で購入してもらう理由を創造しなければ勝ち残れません。
消費者は自分のメリットとなる販売店を探して目的の商品を購入します。
「コラーゲン通販の流通」で詳しく解説していますが、販売店にはその流通によって様々な種類があります。
大きくは「店舗販売」に「通信販売」、その他に訪問販売などがあります。
店舗販売には、サプリメントで考えると「ドラッグストアー」や「薬局薬店」、「コンビニエンスストアー」や「専門店」、その他「百貨店」や「スーパーマーケット」でもサプリメントを販売しています。
通信販売ではやはり「インターネットショップ」が急激にシェアを拡大しました。
その他の通信販売としては、「テレビショッピング」や「カタログ」などがあります。
では、これらの販売店が自分のお店で購入してもらう理由や購入者がメリットと考えるポイントにはどんなことがあるでしょうか?
販売店を選ぶ基準
価格
サプリメントに限らず広く流通している「ナショナルブランド」の商品は、一番安い販売店で購入したいものです。
インターネットの普及により、店舗であっても価格比較にさらされる時代になりましたから、販売店の価格管理は大変です。
消費者はインターネットですぐに価格比較ができるのです。
そんな環境の中、在庫を持たずに最安だけで集客する「ドロップシッピング」の普及などによって、一時期は多くのジャンルの商品で「値崩れ」が広がりました。
そして、コラーゲンサプリメントのような売れるジャンルではナショナルブランド商品に非常に似た安価な商品も出回り、品質の低下も広がりました。
しかし、最近になって安いだけではデメリットも多いことが消費者にわかり始めたことやメーカーや卸商社のコントロールによって市場は落ち着いてきています。
特に、サプリメントなど比較的低単価で常用する商品では価格だけで購入を判断する消費者は減ってきていると実感しています。
商品知識
消費者が商品を購入するポイントとして、販売店がその商品に対する情報をしっかり把握しているかどうかということがあげられます。
例えば、コラーゲンサプリメントがテレビや冷蔵庫などがある家電売り場にあっても購入しようとは思わないでしょう。
しかし、薬剤師のいるドラッグストアーにコラーゲンサプリメントがあれば、そのお店では商品知識もしっかり把握していることが想像できますし、必要であれば安心して購入します。
また、店舗でもネットでも誇大広告ではなく、商品についてしっかりと説明してあれば安心感が増します。
ただ、正しくきちんと説明しているようで実はしっかり誘導しているという高度な商品説明も多いので、そこの見極めは難しい場合も多いと感じています。
だからこそ
しかし、ネットショップのサプリメントに関しては、商品知識や専門性を測るわかりやすいポイントがあります。
それは「法定表示」です。
法定表示に関しては「コラーゲンドリンクの選び方」で詳しく解説していますが、商品に必ず表示しなければならない情報です。
実物の商品を見ることができない通販で、この法定表示をきちんと表示しているショップを選びましょう。
まとめます。
コラーゲンサプリメントの販売店の選定基準は、
- 価格だけで選ばない
- 法定表示をきちんとしている販売店を選ぶ(専門性重視)
以上、【コラーゲンサプリメントの選び方:6.販売店を選ぶ基準】でした。