トリペプチドとジペプチド

「トリペプチド」「ジペプチド」というコラーゲンサプリメントを最近よく目にするようにりました。

コラーゲンは20種類のアミノ酸で出来た「タンパク質」で、体の皮膚や骨に存在してその強度や弾力を担い体を形作っています。

そのコラーゲンが加熱などによって変性したものが「ゼラチン」で、大昔から様々なものに利用されてきました。

食べ物としては、ゼリーなどがありますよね。

そして、コラーゲンサプリメントやドリンクには、このゼラチンを酵素で低分子化したコラーゲンペプチドが原料として使われていることは、当サイトでも度々説明してきました。

ペプチドとは、2個以上のアミノ酸がペプチド結合(-CONH-)してつながった構造のもののことです。

一般的にはアミノ酸が数個以上つながったものを「ポリペプチド」といい、

その中で30~50個以下のペプチドを「オリゴペプチド」

トリペプチドとジペプチド

アミノ酸が50個以上のポリペプチドを「タンパク質」としています。

そして、アミノ酸が3個のものを「トリペプチド」

アミノ酸が2個のものを「ジペプチド」といいます。

アミノ酸1個は当然アミノ酸ですから、ペプチドとしては1番小さいものがジペプチドで、その次に小さいのものが「トリペプチド」になります。

ただ、コラーゲンの場合はグリシン(Gly)というアミノ酸にその他のアミノ酸(X,Y)が2個つながった「Gly-x-y」が繰り返される構造のため、コラーゲンでは「Gly-x-y」のトリペプチドが最小単位というメーカーもあります。

では、なぜコラーゲンサプリメントでトリペプチドとジペプチドが注目されているのでしょうか?

コラーゲン経口摂取の実験結果

「コラーゲン 効果」のカテゴリーで説明していますが、近年になってコラーゲンの効果に関する様々な実験が行われて学会で発表されています。

このような実験の結果として、

コラーゲンペプチドを配合したサプリメントやドリンクを摂取することで吸収されたペプチドが、コラーゲンを生成する線維芽細胞や骨芽細胞を活性化させる。

ということが推測されているからです。

そして、このような作用をもたらすのは、様々なペプチドの中でも、ある種の「トリペプチド」と「ジペプチド」だと考えられています。

ただし、これらの研究主体はほとんどがコラーゲンの原料メーカーやコラーゲン製品のメーカーですし、科学的根拠として「多くの科学者によって再現性の確認や多角的な評価がなされている。」とまではなっていませんから、更なる研究が期待されています。

配合量の減量化

前記のような研究結果が正しいとすれば、一般的に平均分子量が3000前後のコラーゲンペプチドよりも、トリペプチドやジペプチドの含有率の高いコラーゲンペプチドだと、サプリメントやドリンクに配合する量が少なくて済むはずと考えるメーカーもあるのです。

そこで、これまでの酵素分解をさらに研究して、使用する酵素を工夫したり、時間や環境などを変えたりして、トリペプチドやジペプチドの含有量が多い原料が開発され始めました。

特に、これまでのコラーゲンサプリメントでは必要量が摂りづらかったタブレットやカプセルでの利用にはメリットが大きいと考えるメーカーは多いようです。

また、ドリンクでも配合量競争に歯止めがかかりますし、より低分子で少ない量の配合であれば、コラーゲン独特のにおいや食感が軽減できるというメリットもあります。

しかし、トリペプチドやジペプチドの含有率を高めるということは、それなりに手間やコストが余分にかかるわけですから、原料価格は高くなります。

いまのところ、1日分に換算すると、コラーゲンのトリペプチドやジペプチドの配合率が高い製品の方がまだ割高のようです。

また、勘違いしないでいただきたいのですが、商品名に「トリペプチド」とあっても、全てがトリペプチドというわけではなく、一般的なコラーゲンペプチドよりもトリペプチドの含有率が高いということだけで、一般的なコラーゲンペプチドにもトリペプチドは含まれています。

消化との関係

このように工業的に加工技術を駆使してトリペプチドやジペプチドの含有率の高いコラーゲンペプチドが開発されているわけですが、一般的なコラーゲンペプチドでも自然な消化によってペプチドとして吸収される多くはトリペプチドとジペプチドなのです。

また、一般的なコラーゲンペプチドにもトリペプチドやジペプチドが含まれますが、それらの含有率が高いとしているコラーゲンペプチドと比べると確かに含有量は少ないと思われます。

しかし、コラーゲンペプチドを食べると、自然にアミノ酸とトリペプチドとジペプチドまで消化されるのです。

どういうことかと言いますと、人間の消化酵素で消化されにくいアミノ酸の結合が結果として残るということです。

その消化されにくいつながりがグリシン(Gly)とプロリン(Pro)グリシン(Gly)とヒドロキシプロリン(Hypro)などだということがわかっていますから、一般的なコラーゲンペプチドを摂取しても自分の胃腸で消化されたアミノ酸とヒトの消化酵素では切れにくいトリペプチドやジペプチドとして自然に吸収されるのです。

では、トリペプチドの含有率の高いコラーゲンペプチドを摂取するのと一般的なコラーゲンペプチドを摂取する違いは何でしょうか?

例えが適切かどうか微妙ですが、

のようなイメージですね。

私は、健康であれば一般的なコラーゲンペプチドで充分だと考えています。

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