もう10年近く前になるでしょうか、前職で健康食品メーカーにいたころです。
当時、発売したばかりの免疫系健康食品の営業に力を入れており、納入会社のバイヤーからの紹介で、自社での取り扱いを検討した覚えがあります。
それが「卵殻膜(らんかくまく)」を配合したサプリメントでした。
ほどなく、そのバイヤーはその卵殻膜サプリメントの会社に転職したのですが、またすぐに退職されたため、結局は扱いませんでした。
その後、私は独立しコラーゲン専門店を立ち上げて現在に至るまで「卵殻膜」のことは忘れていました。
そして今日、久しぶりに目にしたのです。
当時もすでにテレビショッピングではかなり売れていたようですが、今でもしっかりと展開されているようです。
卵殻膜とは、卵の殻と白身の間にあるあの薄皮のことです。
当初は化粧品の材料として発売されましたが、加水分解することでサプリメントにも配合されるようになりました。
何となくコラーゲンペプチドにも似た流れですね。
卵殻膜ペプチドは、特にⅢ型コラーゲンの産生を活性化させるという一部の研究結果があり一定の支持を受けているようです。
Ⅲ型コラーゲンとはⅠ型コラーゲンと共に皮膚に多く存在し、特に赤ちゃんの時に多いとされていることから「ベビーコラーゲン」とも呼ばれ、そのイメージが「美肌」につながりやすいのです。
ただ、卵殻膜を供給できるのはキューピーくらいしかなく、また限られたメーカーのみにしか供給していないようで、コラーゲンほどの市場にはなっていません。
でも、少し気になる素材ではありますね。
では、また^^