体内でのコラーゲン生成に「ビタミンC」が必須だということは、多くの方がご存知でしょう。
以下からは、少々難しくなります。
コラーゲンには他のタンパク質には無いアミノ酸「ヒドロキシプロリン」と「ヒドロキシリジン」があり、特にヒドロキシプロリンは、コラーゲン分子の3重らせん構造を担いその強さを作り出す重要なアミノ酸です。
ヒドロキシプロリンもヒドロキシリジンも、最初はヒドロキシ化していない「プロリン」と「リジン」として合成され、タンパク鎖が形成された後で小胞体内で「プロリルヒドロキシラーゼ」という酸化還元酵素によって「ヒドロキシ基」が付加されます。
ヒドロキシプロリンは、ヒドロキシ基を持つことによって「水素結合」を作ることが可能となり、コラーゲンの3重らせん構造を安定化しているのです。
ビタミンCは、プロリンが酵素によってヒドロキシ化するときに、プロリルヒドロキシラーゼの補酵素として不可欠なのです。
また、この時に「鉄」が補因子として必要となります。
ということで、ビタミンCが欠乏すると、正常なコラーゲン合成ができなくなり、全身の皮下や歯肉、関節内や消化管などから出血が起こりやすくなるです。 を引き起こしますが、先進国ではほとんど皆無
コラーゲンにはビタミンC?
コラーゲンドリンクやサプリメントには、その多くにビタミンC(VC)が配合されています。
前記のような仕組みですから、コラーゲン生成にはビタミンCが必須だと・・・
しかし、その必要量はごくわずかで、現代の日本ではまず不足することはありません。
厚生労働省が発表している「日本人の栄養所要量」でも、ビタミンCの所要量は「100㎎/日」なのです。
また、ビタミンCはいくらたくさん摂取しても、不要分は排泄されます。
ただ、ビタミンCにはコラーゲン生成以外にも、鉄分やカルシウムなどミネラルの吸収促進や傷の治癒、風邪やインフルエンザなどのストレスや治癒にビタミンCの要求量が増大するため、その面では日頃から大目に摂取することがすすめられています。
では、コラーゲン生成も健康サポートも含めて、1日どれくらいビタミンCを取れば良いのか?
大雑把に「ビタミンCは1日1000㎎」と考えています。
以上「ビタミンCとコラーゲン」でした。