顔に出てくる「シミ」は、特に女性にとっては気になるものですよね。
そもそも、シミとは何なのでしょうか?
シミには
などの種類があります。
肝斑は女性に多く、卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの女性ホルモンとの関連があり、またストレスも関係し、発症の原因として紫外線が考えられています。
雀卵斑は「ソバカス」のことで、色白の人に多く遺伝が関係しており、紫外線が悪化の要因になります。
老人性色素斑は中年以後にみられる色素斑で、表皮に軽度の肥厚がありメラニン色素の増加がみられ、日常的に繰り返して浴びた紫外線による影響が大きいと考えられています。
脂漏性角化症は、加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍で、皮膚の老化現象のひとつです。
炎症後色素沈着は、にきびや虫刺され、かぶれやアトピー性皮膚炎、やけどなどの外傷によって皮膚の炎症が発生した後に色素が沈着して起こるシミで、年齢に関係なく発生します。
シミができる仕組み
前記のように、様々な種類の「シミ」があり誘因もそれぞれですが、そんなシミはどのようにしてできるのでしょうか?
人の皮膚の表皮には「メラノサイト」という細胞があり、紫外線による細胞の遺伝子破壊を防ぐために「メラニン」という黒い色素を作り周囲の組織に配っています。
通常、メラニンを含む表皮細胞は新しく作られた細胞に押し上げられ剥がれ落ちていきますが、様々な要因によってメラノサイトの性質が変わったり増えたりすることでメラニンが過剰につくられることがあります。
このようにメラニンの生成と排泄のバランスが崩れ、すべてのメラニンがうまくはがれ落ちる事ができずに1ヶ所にメラニンが集中しシミとなって残るのです。
シミが目立つようであれば、その状態に合わせて対処することができるのですが、その数が多かったり加齢性のものだったりすると完全に無くしてしまうことはほぼ不可能です。
隠れシミとコラーゲンペプチド
隠れシミとは、今は見えないけれど将来出てくるシミのことで、少しずつ肌の奥で表面に出る準備をしています。
まだ見えないということは、見えるようになる前に無くなれば良いということです。
これから書くことは、あくまでも一部の実験による学説ですから、まだ科学的に広く認められたことではありません。
女性26人を2つのグループに分け(二重盲検)、ひとつのグループは1日5gのコラーゲンペプチド、もうひとつのグループにはプラセボとして1日5gのデキストリンを8週間摂取してもらいました。
この2つのグループを4週間後と8週間後に隠れシミを分布を測定する機器で画像解析したところ、コラーゲンペプチドを摂取した方のグループの方が隠れシミの改善があったという結果でした。(※「アミノ酸研究Vol.3 No.1 2009年 P79~83 井上直樹ほか」より)
これは、コラーゲンペプチドによってヒアルロン酸産生が促進され線維芽細胞が集まったことで、皮膚の損傷が修復されたのではないかと推測されています。
以上、隠れシミとコラーゲンについてでした。