コラーゲンのアミノ酸組成

コラーゲンのアミノ酸組成については「コラーゲンとは?」で当社が運営するコラーゲン専門店で扱うコラーゲンペプチドの例を掲載ていますが、再度アミノ酸組成について解説してみます。

その前に、そもそも「アミノ酸」とは一体なんでしょうか?

一般的には「生体のタンパク質の構成単位」がアミノ酸で、人間では20種類のアミノ酸が筋肉や消化管などの内臓、血中のヘモグロビンや皮膚や骨などのコラーゲンなど重要な組織をつくっています。

「必須アミノ酸とコラーゲン」でも解説しましたが、20種類のタンパク質には、体内で生成できるアミノ酸と、体内で十分な量を合成できないため栄養分として摂取しなければならない「必要アミノ酸」に分かれます。

ヒトのタンパク質を構成するアミノ酸と必須アミノ酸

※下表の赤字「必須アミノ酸」

アラニン アルギニン アスパラギン アスパラギン酸
システイン グルタミン グルタミン酸 グリシン
ヒスチジン イソロイシン ロイシン リシン
メチオニン フェニルアラニン プロリン セリン
トレオニン トリプトファン チロシン バリン

タンパク質の評価指標のひとつに「アミノ酸スコア」というものがあり、必須アミノ酸が全て存在する場合にはスコアが100点となり、牛肉や豚肉などは100点です。

コラーゲンのアミノ酸組成

再掲となりますが、以下が「コラーゲンのアミノ酸組成」です。

コラーゲンには他のタンパク質には無いアミノ酸「ヒドロキシプロリン」「ヒドロキシリジン」が含まれていますが、必須アミノ酸のひとつである「トリプトファン」を全く含まないため、「アミノ酸スコア」は「ゼロ」と評価されます。

コラーゲンのアミノ酸組成(Ⅰ型コラーゲンペプチドでの解析例)

アミノ酸
略号
組成
グリシン Gly 23.3%
プロリン Pro 13.7%
ヒドロキシプロリン Hypro 12.3%
グルタミン酸 Glu 10.0%
アラニン Ala 8.4%
アルギニン Arg 7.7%
アスパラギン酸 Asp 4.5%
セリン Ser 3.4%
リジン Lys 3.3%
ロイシン Leu 2.6%
バリン Val 2.2%
スレオニン Thr 1.9%
フェニルアラニン Phe 1.6%
ヒドロキシリジン Hylys 1.5%
イソロイシン Ile 1.2%
ヒスチジン His 0.9%
メチオニン Met 0.9%
チロシン Tyr 0.6%
システイン Cys 0.0%
トリプトファン Trp 0.0%
コラーゲンのアミノ酸組成

図をクリックすると拡大します。
Ⅰ型コラーゲンのアミノ酸組成はグリシンが約1/4を占め、プロリンとヒドロキシプロリンを合わせて26%で3つのアミノ酸で半分というかなり偏った構成となっています。

ヒドロキシプロリンは、コラーゲンの3本鎖らせん構造を安定化させる働きがあり、ヒドロキシリジンは、分子間架橋に関与して細胞外マトリックスを安定化させています。

このように、コラーゲンは皮膚や骨、血管や内臓などの弾力や強度を担うために特殊なアミノ酸組成となっているのです。

以上、コラーゲンのアミノ酸組成についてでした。